誰だって「ゆっくり休みたい」って思う時がありますよね?
しかし、ゆったりと過ごしていても思っていた以上に体が休まらないことも多いと思います。
会社のお昼休みでも、ちょっと散歩している時でも・・・
体というのは意外と休まらないようにできているのです。
そこで知っていただきたいのが、体が休まるために必要な姿勢なのです。
横になって寝た姿勢にならないと体は休まらない
体を本当に休ませようと思ったならば、必ず、横になって寝そべった姿勢にならないといけません。
立ったまま「ぼー」っと過ごしていたとしても、体は本当には休まっていないのです。
会社の休息時間でも、タバコを吸ったり缶コーヒーを飲んだりして休んだつもりになっていたとしても、体は休めてはいないのです。
それではどうして寝た姿勢にならないと体は休まらないのでしょうか?
その理由を説明していきますが・・・
原因は心臓にあるのです。
人間は進化する過程で心臓に負担が掛かるようになった
哺乳類は心臓が進化したおかげで、爬虫類などと比較すると活発に動けるようになった事は、あまり知られていないことです。
そして、活発に動けるようになった哺乳類は進化の過程で2足歩行を行うようになり人間になるのですが・・・
この時に、高性能の心臓に高い負担が掛かるようになってしまったのです。
立って歩くようになった人間の血液は、重力の影響で下の足元に集まってしまいます。
その血液を高い位置にある脳に送るために、心臓に負荷が掛かるようになってしまったのです。
人間は立っていると「交感神経」が優位になってしまう仕組みになっている
二足歩行を始めた人間は、高い位置の脳に血液を送るために、常に血圧を高くしておかなければならなくなりました。
血圧を上げるためには血管を細くしなければならないのですが・・・
血管を細くする時には「交感神経」が優位になることになっているのです。
逆に言うと、「交感神経」が優位になって働くと血圧が上がるのです。
つまり・・・
立っている時は、重力によって足に集まる血液を脳に送るために・・・
どうしても、常に交感神経を働かせておかなければならないのです。
緊張状態は「交感神経」、休む時は「副交感神経」
「交感神経」というのは、動く時や緊張状態の時に優位になっています。
それとは逆に、休む時には「副交感神経」が優位になっているのです。
つまり、交感神経が優位になっている間の人間は休むことは難しいのですね。
ここまで説明するとわかっていただけると思いますが・・・
人間は立っている時は血圧を上げるために交感神経を優位にしておかなければなりません。
つまり、ゆったりと休むためには交感神経を鎮めなければならないのですから・・・
横になって寝そべった姿勢にならなければならないのです。
これによって、高い位置に血液を送らなくても良くなりますので、血管も広がって心臓の負担も大きく下がります。
まとめ
疲れている時などは、少しでも良いので横になる姿勢をとるべきですね。
その理由は、副交感神経を優位にするためですが・・・
これ以外にも副交感神経を優位にする方法があります。
それは、ゆっくりと息を吸って、さらにゆっくりと息を吐く「腹式呼吸」ですね。
体を横にして腹式呼吸をするだけでも、かなり体は休まることになるのです。
この原理を知っているのと知らないのとでは健康管理に大きな違いが出てくることになります。
少し緊張状態にあるなーと感じている方は試してみて下さいね!