オール電化住宅が普及してからかなりの期間が経ちましたので、エアコン暖房のみという家も多くなってきたと思います。
そんな家庭が気にするのは、エアコン暖房の電気代だと思いますが・・・
実はエアコンの消費電力を削減して、電気代を安くする方法があるのです。
簡単な方法なのですが・・・1つだけ欠点があって、「私には向かない」という人もいると思います。
それでも1つの知識として知っておいていただきたいと思います。
実は、エアコンは夏の冷房よりも冬の暖房の方が電気代が必要
夏に使うエアコンって、凄く電気を使っているイメージがありますよね?
これは、テレビなどでピーク電力の削減を宣伝するために付いたイメージなんだと思いますが・・・
実際は、夏と比較すると冬のエアコン暖房の時の方が数倍も消費するエネルギー量が大きいのです。
冬の暖房の方がエアコンの電気代が高くなる理由
- 夏は、外気温の35℃から26℃に室内温度を下げても、その差は9℃くらいです。しかし冬は、外気温の0度から22℃くらいまで上げると・・・その差は22℃です。つまり、圧倒的に冬のエアコン暖房の方が多くの温度差を補正しなければならないために電気代が必要となるのです。
- 冬は0度に近くなればなるほど室外機に霜が付いて効率が下がってしまいます。これだけでも電気代が高くなる要素なのに、エアコンが霜取り運転を行いますので、そこでも電気代が必要となってしまうのです。
- 夏は本当に暑い日にしかエアコンを使わない方が多いが、冬は3ヶ月以上は使い放しになる。つまり冬の使用頻度の方が高い。
冬の暖房にエアコンを使わない人は最新型エアコンの恩恵に預かれない!
よくある宣伝文句に、「10年前の機種と比較すると年間の電気代が20000円もお得!」・・・というのがありますよね。
しかしこれって・・・夏の冷房の電気代で得になる分は、たった5000円分です。
反面、冬の暖房の電気代で得になるのが、15000円分なのです。
どうしてこのようになるのかと言えば・・・
エアコンの年間の電気代を計測する条件として、一日に9時間使うと仮定して・・・冷房は112日間、暖房は169日間としてあるからです。
そして、冬の方がエアコンに掛かる負荷が大きいことも理由となります。
最新技術を取り入れなくても省エネ性能を高めた機種があった
エアコンはヒートポンプの技術を革新することによって、効率と性能を高めてきた家電です。
しかし、そんな技術革新がなくても省エネ性能を飛躍的に高めた機種が数年前までは実在したのです。
それでは、その機種はどんな方法で省エネ性能を高めたのでしょうか?
答えは・・・
- エアコンや室外機の中にある熱交換器を大きくした
- 送風量を大きくした
たったこれだけです。
この機種は一般的な規格と比較すると、横幅で10数センチも大きかったのです。
ただし現在は、このようなエアコンは販売されていません。
一般的な住宅の規格サイズから外れることになりますので、家電販売店と取付業者が嫌がるからです。
ちなみに最新のエアコンでも、カタログ値の省エネ性能が格段に機種などには悪い噂が流れていますね。
消費電力の測定の時だけ、裏ワザの爆音モードで送風量を最大に上げるのだそうです。
実際に自分の家で使用したら煩くて耐えられないほどの送風量レベルにするんだそうです。
今、ご家庭にあるエアコンで電気代を節約する方法
ここまでお話したら、だいたいの方は節電方法が分かると思います。
一般的には電気代を節約するためにエアコンの送風量を「弱」にしている人が多いと思います。
しかし、熱交換器の効率を上げるためには「強」の風量にしなければならないのです。
そうなんでs、エアコン暖房で電気代を減らす省エネ運転のコツは・・・
常に「強風」で運転させることだったのです。
これ以外の節電方法では・・・
エアコンは稼働し始める時に一番多く電気を消費しますから、短時間のお出かけの時などはスイッチを切らないで付けっ放しにしておいた方が節電になります。
こうしておけば、帰ってきてからも暖かくて一石二鳥ってもんです。
ただし、送風を強くすることによって体に風が当たることになりますし、ある程度は騒音も大きくなります。
不快感を抱く方には向かない方法なのが残念です。