マイホームって一生に一度の買い物となりますので、やはり理由とキッカケがないとなかなか購入を決断できるものではないですよね。
マイホームを買う理由というのは人によって違うと思いますが、私が思いつくものを5つほど考えてみました。
これとは逆に、マイホームは買ってはいけないという人もいると思いますが・・・
買ってはいけない理由も書いてみようと思います。
そうは言っても・・・やっぱりマイホームには憧れてしまうものですよね。
賃貸住宅は家賃を払い続けても自分のものにならないですよねー
アパートなどの賃貸住宅に暮らし続けるのも悪くはないのですが、やはり自分のものにならないという感覚は残ってしまいますよね。
それならば住宅ローンを払ってマイホームを買えば、最後には自分の家になるのですから資産になるから良いような気もしますね。
一生で支払う家賃の合計が住宅ローンと比較して大きな金額の差がないのであれば、マイホームを買った方が得なように感じます。
しかし、マイホームを購入すると・・・
「ローン手数料、団体信用生命保険料、火災保険、固定資産税、修繕費、町内会費」などは自分持ちになってしまいます。
マンションを購入した方は、修繕積立金や管理費が必要となりますね。
これらを合計すると・・・賃貸の方が安くなる可能性は高いです。
そして、賃貸ですと古くなれば引っ越せば良いのですからね。
これが賃貸の一番のメリットでもあり、気楽に感じる部分だと思います。
歳をとると賃貸住宅を見つけにくくなるし収入も無くなる。自宅があれば住み続ける事はできる。
確かに歳をとると新たな賃貸住宅を見つけるというのは難しくなるイメージですよね?
しかし、これだけ賃貸サービスが豊富になってきている現状を考えれば・・・
これからは増々、年配者向けの賃貸住宅というものは増えてくるのではないでしょうか?
昔と違って今の年配者はお金を持っていますし、年金が安定した収入と考えられるようにもなってきていますからね。
また、マイホームを持っていたとしても・・・ずっと住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要となります。
10年毎に100万円単位で修繕をしなければならないでしょうし、30年目くらいには大規模なリフォームを施す必要も出てきます。
体が不自由になることを見越してたら、マイホームのバリアフリー化などにも資金は必要となってきますから一概に安心とは言えないかもしれませんね。
さらに、自宅に大きな庭があるような人の場合は体力の衰えと共に維持管理が大変になります。
そして・・・
富山県のように雪の降る地域ですと、自宅の除雪作業というものは重労働でつらいものとなります。
イザとなればマイホームを売却して資金を用意できるので安心?
人生には、トラブルや子供の事で大きなお金が必要となることがありますよね。
マイホームを持っていれば、そんな何かあった時に売却してお金にすることができるという安心感があります。
しかし、余分なお金を準備できないというのであれば・・・そもそも無理をしてマイホームを購入するのはダメな行動だとも思えますね。
そして、覚えておいていただきたいのは・・・
マイホームというのは、新築で購入した瞬間が一番の高値であるということです。
買った翌日に売るとなった場合でも、半額近くまで値下がりするという商品なのですね。
もし10年も20年も経ってからマイホームを売却しようとしたとしても、大したお金にはならないという事実も覚えておくべきでしょう。
しかし、建物はお金にならなくても土地はある程度の金額で売却できるでしょうし・・・
人に貸して収入を得ることもできる可能性もありますね。
土地の値段も安いし金利も底値だから、今が買い時に見える!
確かに現在は、住宅ローンの金利はすっごく安いですね。
そして、土地も安いです。
私の住んでいる富山県などの場合は、人気のエリアさえ避ければ数百万円で100坪の土地が簡単に手に入りますからね。
どう考えても今が底値のように思えます。
しかし「安いから」というのは、どうしてマイホームが必要なのかという理由にはならないかもしれないですね。
そして、バブル期とは違って・・・購入した土地や価格が上がっていくということも期待はできないのは確かです。
今はアベノミクスで土地の値段が上がっているということですが、それは都心の一等地だけに限った話しです。
富山県のような地方では考えられないことですね。
いい歳をしてアパートなんかに恥ずかしくて住んでいられない、マイホームを持って一人前!
昔の日本では「マイホームを持って一人前」という価値観が強かったですよね。
立派な自宅を建てるということは大人や親としてのステータスだったことは確かです。
しかし現在では、賃貸住宅に住み続けていたとしても恥ずかしいという感覚は薄れてきているようにも感じます。
まして、地震や津波のような震災で自宅が崩壊する姿は何度も見てきていますし・・・
原発事故の放射能のせいで、家どころかその土地にすらいられないという状況も目の当たりにしています。
いつでもどこでも身軽に移動できる事の方が大切なんだという価値観も心の中に出てきているのも事実ですね。
けれども・・・
富山県に住んでいる私としては、やはり「マイホームを持つことは当然の事」という価値観は捨てられないというのも事実なのです。
子供にしても、「自分の家」という感覚は何物にも変えられない安心感を持つことができるでしょうし、郷土愛を育める土台となると思うのです。
そして、現代の住宅は・・・賃貸住宅とは比較にならないほどの開放感と高気密高断熱がもたらす快適さを持っていることを忘れてはいけません。
光熱費が安くなるのはもちろんですが、現代住宅の快適さを味わったことがある人であれば・・・
安い賃貸なんかで暮らしていけなくなると思いますね。
まとめ
結局、「マイホームを買うな」という人の論理は、リスクを減らすことと・・・「お金の事が安くて済む」という事を前面に打ち出したいのだと思います。
その半面、マイホームを欲しいと思う人はお金よりも、マイホームで快適に素敵な暮らしを送ることを重要視しているのだと思います。
つまり、見ているものが違うのですから・・・どちらが正しいという事もないのですね。
お金が心配ならばマイホームなど買わないのが良いと思います。
しかしそんな事を言い始めたら、自家用車もいらないという事にもなりますし、子供もいらないという考えにもなりかねません。
そして、結婚もする必要がなくなってしまいますね。
安定して暮らしていけるかもしれないですが、つまらない考えだとも言えちゃいますよね?
お金は幸せに暮らすために使うべきなんだと思います。
問題は、自分の収入に似合わない豪華な買い物をすることなのではないでしょうか?
お金を持っているならば・・・身の丈にあった範囲で家を買うのが良いと思いますよ。