高校・大学と進学して普通に就職したら、どんどんと給料が増えて幸せになれる時代が遥か昔のことになってきたことは、誰もが薄々感じていると思います。
しかし、 これから先の時代は・・・
給料が安くなるどころか、あなたの行なっている仕事すら無くなってしまう可能性があると言われればどう感じるでしょうか?
仮に、あなたの仕事は大丈夫だったとしても・・・
あなたの子供が働く頃には、日本どころか世界から「仕事」そのものが消えてしまっている可能性が高いのです。
工場の単純労働の仕事は真っ先に消える2つの理由
あなたの子供が働くようになる頃には、自動車の部品工場や食品工場で働くような仕事は消えてしまっていることでしょう。
理由の1つは・・・国内の工場で行うような単純な労働は、外国人が肩代わりするようになるからです。
仮に、日本人が働いたとしても日本人としての並の給料が貰えることはなくなることが予想できます。
そもそも、単純な工場の大多数は外国へ移ってしまうので、結局は国内での工場の単純労働というものはなくなってしまうことになるのです。
理由の2つは・・・工業用ロボットの発達と低価格化によって、今では考えられないほどにありとあらゆる場所でロボットが使われるようになるからです。
今までは人間の手でしかできなかったような作業が、格安ロボットによって行われるようになることでしょう。
「カメラの目」と「立体画像を認識するソフト」を持つロボットが、パートのおばちゃんを駆逐する!
ベルトコンベアーに流れる商品を拾い上げて箱詰めする仕事などは、今まではアルバイトやパートのおばちゃんが担っていましたよね。
しかし、最新のカメラの目と立体物を画像で認識するソフトウェアを持つロボットが、これらの仕事をするようになってきているのです。
これは倉庫の仕事などでも起こっている流れで・・・
商品を探して収集したり、保管場所に置いたりする作業を短距離ランナーのような速度で行なうようになっているのです。
運んできた商品をまとめたり、袋詰するような作業をロボットにやらせれば・・・
工場でロボットが作った製品を、倉庫でロボットが仕分けをして運び、ロボットが綺麗に袋や箱にまとめるのです。
ロボットを管理する人間が数人いれば事足りるようになってきているのです。
「ルンバ」の開発者が世界の仕事を奪うようになる!
家庭用掃除ロボットのルンバが大ヒットしたのは有名ですが、ルンバを作っている「アイロボット社」の共同創業者がロボット研究家だった事はご存知でしたか?
この開発者が次にターゲットを定めたのが、産業用ロボットなのです。
しかしこの産業用ロボットが、世界の製造業どころか・・・
ファーストフードでの仕事ですら奪う可能性があるのです。
その野心的なロボットは「バクスター」という名ですが、ものすごいメリットを持つロボットなのです。そのメリットとは・・・
- 圧倒的に安い価格である
- 基本的な作業であればどんなことでもできる
- 誰にでも簡単に使うことができる
- 作業を覚えさせるのも超簡単
このようなロボットが大量に販売されることになるのです。
「低価格ロボットは安いし、文句も言わない」・・・とある大企業の社長の言葉
今までの産業用ロボットというのは、大きくて重たく、作業を覚えこませるのも大変な仕事だったのです。
当然、価格も一台あたり数千万円もするものでしたので大企業しか使うことができないものでした。
しかし、低価格ロボット「バクスター」の価格はなんと・・・200万円ほどなのです。
しかも、バクスターを購入してから設置して作業を行わせるまでに1時間しか必要としないのです。
ある大企業の社長の言葉ですが・・・
「人間は熱い場所や寒い場所では働かせられない、しかも風邪を引いたり文句を言ったりする。ロボットなら文句の1つも言わずに24時間働き続けられる!」
コストの関係で人間がしていた仕事もロボットがするようになってしまう
中小企業などでは、組立ラインの品物を持ち上げて箱詰めをするような作業に産業用ロボットを使うのはコストの面では割が合わないものでした。
また、単一商品ではなくて様々なランダムな商品を扱う仕事などは人間の方が適していたのです。
しかし、自家用車一台分の価格しかしないロボットであればコスト面でのデメリットは消えてしまいます。
また、カメラが品物を認識して作業しますので、ランダムな作業でも可能となるのです。
これまで中小企業の組立ラインなどで働いていた正社員の作業員やパートのおばちゃんなどは必要がなくなってしまうのです。
また、マクドナルドのハンバーガーを作る作業ですらロボットでも可能となってしまうのですから・・・
ファーストフードのアルバイトの仕事もなくなる社会が実現できてしまうのです。
経営者にとって人件費を削減することは正義!
単純労働作業でも人間を雇っていると、おおよそ年間で400万円近いコストが必要となってきます。
それが低価格ロボットを導入することによって、1年も経たないうちに元が取れてしまうのです。
経営者であれば、誰だって低価格ロボットを購入すると思いますよ。
もし、あなたのお給料の手取りが250万円だった場合は・・・企業は200万円くらいの経費が影で掛かっているのですからね。
工場勤務のあなたは、この先に住宅ローンを払い続けられますか?
もしあなたが、工場などで働いている正社員だったとしましょう。
今までならば、派遣社員でなくて正社員という確立された身分に安心感を覚えたことでしょう。
しかしこれからは・・・・
低価格ロボットが派遣社員として送られてくるということになってしまうのです。
24時間文句も言わずに働く派遣ロボット社員の実力を見た経営者はどのように感じることでしょうか?
きっと生身の人間をリストラしたいという衝動に駆られることになると思います。
それでもあなたは会社に必要な人間だと言い返す自信はありますか?
低価格ロボットはスマホのようにアプリで進化する
今はまだ、単純作業の組み合わせしかできない低価格ロボットですが・・・
これから先は恐ろしく多機能化していくことが予想されています。
iPhoneなどのスマホを思い出していただけると分かりやすいと思います。
スマホは単体ではそれほどの機能は有していません。
しかし、莫大な量のアプリの存在がスマホの多機能化を実現しているのです。
こうなると・・・多少の複雑な作業をしているくらいの社員は必要なくなってしまいますね。
とにかくロボットは文句を言わない
このように多大なメリットを持っている低価格ロボットですが、経営者から見た最大のメリットは・・・
とにかくロボットは文句を言わないという部分に集約されると思います。
僻地や極地でも文句も言いませんし、休憩時間や休日が欲しいとも言わない。
病気にもならないし、間違えることもない。
中小企業の製造業の大部分の作業では、人間がロボットに勝てることは不可能となると思われます。
まとめ
インターネットや低価格ロボットの出現で、今までの普通の仕事はどんどんと消えていく時代になることは十分に予想できることです。
よく考えてみれば、銀行の窓口にいる行員はどんどんと減っていって、ATMで十分に賄えるようになってきています。
このようなことは我々の世代よりも、次世代に大きな影響を及ぼすことでしょう。
普通の仕事を普通にしていれば家族を養えてマイホームも持てるという時代は、なくなってしまうことになるでしょう。