玄関ドアを選ぶ上で重視されるのは、当然のことながらドアのデザインだと思います。
もし高断熱の家を建てる人であるならば、重視されるのはドアの断熱性ですね。
しかし、私が提案したいのは・・・玄関ドアの「鍵」です。
最近では、玄関ドアの鍵でもキーレスシステムを使う人が増えてきていますが・・・
それでも不満を抱いてしまう理由を説明したいと思います。
玄関ドアをデザインで選ぶのは普通です。
玄関ドアというのは、実は工事の途中くらいまでは工事用の仮のドアが使われることが多いのですね。
建築途中の玄関は業者が出入りする事が多い場所ですので、傷が付いたり汚れたりするのを防ぐためであります。
そういうことで、玄関ドアというのは使う大きさやメーカーというのは設計段階で決めておかなければならないのですが・・・
同じメーカー内であれば、デザインなどは工事の途中で変更したりもできるのです。
玄関ドアの色やデザインは家の雰囲気を大きく変えてしまうので、工事途中で変更する人も結構いると思います。
特に女性の場合は、図面だけでイメージしたりすることが苦手ですので・・・
家が出来上がってくるにつれてドアの色などを変えたくなるというのが多いのでしょうね。
最近ではキーレスシステムの玄関ドアが増えている
自動車の世界では15年ほど前から普及してきた「キーレスエントリーシステム」というものが、住宅の玄関ドアの鍵にも使われるようになってきているのはご存知でしょうか?
キーレスとは、手元のリモコンを操作することによって鍵を鍵穴に刺さなくても施錠できる鍵ですね。
最近の玄関ドアは防犯性能を上げるためにダブルキー構造となっています。
普通の鍵だと2つの鍵を掛けなければならないのですが、キーレスだと一回の操作で2つの鍵が同時に操作できる事も便利で人気な理由なのです。
毎回毎回、2つの鍵を開け閉めするのは・・・かなり面倒な作業であると考えておいて下さい。
普通の鍵だと、最終的には1つの鍵だけを閉めて出かけるようになるのは必至です。
価格が高くてもスマートキーの玄関ドアにしておくべき理由
突然ですが、あなたは最近の新車に乗ったことはあるでしょうか?
最近の車の鍵のほとんどは「スマートキーシステム」を搭載しているのはご存知ですか?
使っている人はわかるでしょうけども・・・
スマートキーというのは、ポケットにリモコンキーを入れたままでもドアの鍵を開け閉めできるシステムなのです。
簡単に言うと、暗号化された電波で開け閉めするわけですね。
今はスマートキーでない車に乗っている方でも、次に乗り換える時には100%に近い確率でスマートキーになると思いますので・・・
「私には関係がない」なんて思わないで下さいね!
ここまで書けば、この先に私が言いたいことも簡単に予想できることだと思います。
車がスマートキーの場合、鍵をポケットやバックから出さないでもドアの鍵の開け閉めができるのが普通となりますよね。
そうなると・・・
玄関ドアの鍵が普通の鍵だったり、キーレスだったりすると・・・
玄関の鍵だけをポケットやバックから出さなければならなくなるのです。
当然キーレスでも、普通の鍵のダブルキーを開け閉めするよりは楽なのでしょうけども・・・
ハッキリ言うと、スマートキーに慣れてしまうとキーレスなどでは面倒くさくて煩わしい物としか思わなくなるのです。
せっかく車がスマートキーで楽に便利に鍵を開け閉めできるのに、玄関ドアがスマートキーでないとイライラが吹き出してくるのです。
これ、マジな話しなのです。
玄関ドアは、ほぼ毎日使うもの
建ててみると分かると思いますが、設計時に必要だと思っても実際にはほとんど使わない物や場所というものはあるものです。
しかし、玄関ドアというものは・・・ほぼ毎日使うものなのです。
平日であれば一日に最低2回は使いますよね。
休日であれば、それこそ何回も出入りしたりすると思うのです。
そんな毎日使う玄関ドアだからこそ、少しの煩わしさが気になってくるものなのです。
あっちもこっちもと予算を配分していくと、どうしても予算が足りなくなってくると思うのです。
まして玄関ドアのスマートキーは価格が高めですので尚更ですね。
しかし、そこをあえて私は、スマートキーを選択することを提案しているのです。
ぜひ検討してみて下さいね。
おまけ
最近の玄関ドアは、高断熱用のドアが多くて・・・
厚くて重いドアが増えてきました。
また、高気密を実現するために締まり具合もキツイのも普通となってきています。
重いドアを何度も開け閉めしていると、閉まるたびの振動というものが気になってくる人も増えてくるものと予想いたします。
そこで、玄関ドアの枠というか、周囲の構造は少しガッチリ目に造っておくと良いと思います。
筋交いや金具を多めに使ってもらう程度でもよいと思います。
少し対策しておくことで、重いドアが閉まるときの振動などが軽減できるかもしれません。
これは、どうしてもやらなくてはいけないというものではありません。
また、対策をしても有効な効果が出ることは保証いたしません。
「ちょっとやってみてみれば?」という程度の対策であります。