マイホームを建てる上で成功させる秘訣は何だと思いますか?
ある人は潤沢な資金だと答えることでしょう。
また、別の人はハウスメーカー選びが重要だと言うことでしょう。
しかし、マイホームを成功に導く一番大切なことは・・・「捨てる」ことだと言われたら、あなたはどう思いますか?
世の中には十分な予算を確保して家を建てている人などいない
マイホームを建てようとしている人ならば必ず感じることがあると思います。
それは・・・・
「もっとお金がたっぷりあればなー」という考えですね。
これは誰もが考えてしまうことではないでしょうか?
しかし、家を建てるという時にお金が存分に使えるなんて人は・・・この世にほとんどいないと思います。
こう言うと・・・「しかしお金持ちはいるのだから、この人達はお金の心配などしないで家を建てていることだろう」と言ってくる人がいます。
けれども、お金持ちはお金持ちで・・・庶民が住んでいるような家などは欲しくはないのです。
お金持ちなりに・・・「もっと広い家がいいなー」とか、「もっと立派な庭が欲しいなー」とか、「もっと有名な建築家に依頼したいなー」と考えているものです。
つまり、立場の違いこそあれど・・・
「もっとお金を掛けて家を建てたい」と考えているのは皆同じだと思っていても良いでしょう。
家が立派だと、建てるための土地柄なども気になってくるものですからね。
土地への欲求もどんどん高まり、価格も跳ね上がるのも・・・皆同じですよ。
アメリカではガレージが物で溢れて、もう一つガレージを建てる人が多い
アメリカ人は物を買うのが大好きな人種です。
子供のスポーツ用品にしても・・・・
- バスケットボールのゴールポスト&ボール
- サッカーのゴール&ボール
- スケボーやローラースケート
- ちょっと大きめの子供用プール
- テニスラケットやバドミントンラケット
- 自転車や一輪車
- その他いろいろ
このように各種のスポーツ用品を買い揃えているお宅が多いということです。
しかし驚くべきことに・・・これらは自分達の子供が使うから買い揃えているわけではないのだそうです。
それではどうしてアメリカ人は使いもしないような道具を買い揃えてガレージに用意しているのでしょうか?
その理由は・・・
パーティーなどを開催して子供が大勢集まった時に遊ぶ道具が少ないと楽しくないからなんだそうです。
つまり、普段使わないものでも・・・・使うかもしれないものは全て買い揃えておく習慣が抜けないのだそうです。
さらに驚きですが、当のアメリカ人たちも・・・これらのグッズ達は無駄だと感じているのだそうです。
それでも止められないということなのでしょうね。
家への欲求というものは多種多様であり、人それぞれで違うのです
家というものは検討し始めると・・・
「もっと大きく・もっと広く・部屋も多く・もっと豪華に・もっと贅沢な素材で・もっと素晴らしい設備で・高断熱と高気密も・太陽光発電も・広い庭も必要・ウッドデッキも・犬も飼いたい・パパ専用の書斎も欲しい」・・・・
というようにキリがないほどの要望が出てくるものです。
自分1人でさえ際限のない欲求が出てくるのに、家族がいればその人数分だけの要望が出てくるのです。
当然ですが、これらの要望を全て叶えた家の価格はとんでもない価格になることでしょう。
しかし、豪華なパンフレットや豪華な住宅展示場のモデルハウスを見てくると、どうしても欲しくなってきちゃいますし、自分には必要なんだと思ってくるようになってしまうものです。
また、アメリカ人と同じように・・・・
溢れる物を収めるための収納スペースも大きくしたくなるのが普通です。
普通の人は予算内に収めるために「削る」作業を行う
あまりにも多くの欲求を詰め込んだ家の価格は凄い金額となりますので・・・
通常であれば、生活に必要のない部分のコストを削る作業に入っていくものと思われます。
家族で相談しながら・・・ケンカしながら削っていくのが普通です。
しかし、努力した割りには思ったほどには削れないのがマイホームのコストというものなのです。
あっちを削り、こっちを削りとしても・・・200万円から300万円を削るのも大変な事だと思います。
膨らませてから「削る」のではなくて、最初から「捨てる」というイメージが大切
大きく予算を膨らませてしまったマイホームというものは、どれだけがんばってもコストを削減するのは難しいものです。
ここで大切なのが発想の転換だと思います。
「削る」のではなくて・・・・
最初から自分に必要の無いものを見極めて、「捨てる」という作業を行うのです。
本当に大きな家が必要なのか?
本当に大きなガレージが必要なのか?
本当にパパ専用の書斎など必要なのか?
本当に自分に必要な家というものは、どんな家なのか?
これを突き詰めて考えるためにも・・・「捨てる」という作業が必要となってくるのです。
マイホームを建てることで重要なことは、ライフスタイルを見直すこと
それでは、自分に本当に必要な家というものはどういう家なのでしょうか?
この答えを見つけるのは大変に難しいことなのですが・・・
答えは自分達の生活の中にあるのだと思います。
家の設計を考えている時に必要だと思っているものの中には、ただ憧れているだけだったというものは多いと思います。
「今までにパパは本も読んだ事が無いのにも関わらずに専用の書斎に憧れていた」とかね。
「ママは大して手料理も作ったことがないのに、立派なキッチンを欲しがったり」とか・・・。
「庭の手入れなどしそうもないくらい不精な性格なのに、華やかなお庭が欲しい」だとか。
どうでしょうか?
これらのことに思い当たる人もいるのではないでしょうか?
つまり、本当に必要な家を建てるためには・・・・
自分達のこれまでを見つめなおし、どんなライフスタイルを送ってきたのかをしっかりと考える事が重要になってくるのです。
シンプルな家を実現できる人はライフスタイルもシンプルになる
ここで勘違いしてほしくないのが・・・
「シンプルな生活を送っている人がシンプルな家を建てるのでしょう!」という思い違いです。
確かに間違いではないのですが・・・・
これも逆転の発想で、「シンプルな家を建てるために生活を見つめなおす作業をした人は、ライフスタイルもシンプルになる」という考え方が正しいのだと実感しています。
考えてもみてください、最初にご紹介したガレージを2つ建てたアメリカ人達は、自分達でも無駄な事をしていると考えているのです。
しかし、物を減らすことができずに・・・もう一つガレージを建ててしまったわけですね。
日本でも普通に暮らしていたら物で溢れる生活になってしまうものです。
シンプルな生活を送っている人というのは、何かのキッカケで「捨てる」作業を行った人であるのです。
そうであるならば、せっかく高いお金を払ってマイホームを買うのですから・・・
これをキッカケにして、シンプルなライフスタイルを目指してみてはどうでしょうか?
誰もが一度は、シンプルライフに憧れたことがあるものでしょう?
「捨てる!」を実行することで、マイホームどころか人生も変わる!
「捨てる」という簡単なようで難しい作業をマイホーム購入の時にしっかりと実行することで・・・
家も変わりますし、ライフスタイルすらも変わってしまう効果があるのです。
それでは、どうして捨てることによってマイホームが変わるのでしょうか?
それは・・・
- 物を捨てることによって収納スペースが要らなくなる
- 物を捨てることによってガレージが小さくなる
- 見栄を捨てることによって家や庭が小さくなる
- 見栄えを捨てることによって豪華なキッチンがいらなくなる
- 買いだめしなくなれば冷蔵庫が小さくできる
- ちゃぶ台やコタツを利用したら勉強もできるしご飯も食べられる
- 布団にしたら大きなベッドは要らなくなる
- 子供が独立したら子供部屋は邪魔になる、最低限で
- 大きなテレビにしたら離れて見たくなる、普通の大きさで
などなどです。
まだまだ書きたいのですがこのぐらいでも言いたいことは分かってもらえるのではないでしょうか?
このように捨てることによって、本当に自分に必要な物がわかるようになってきますし・・・
自分がどのように生活していけば良いのかが見えてくるようになるのです。
そして、財布にも優しい家となるのです。
このあたりの「捨てる」ための技術は、断捨離の本などでよく紹介されています。
まとめ
欲望のままにマイホームを設計していったならば、どんどんと無駄な大きさになり、無駄に豪華な家になるのは人間の性であると思います。
しかし、「捨てる」という発想に切り替えることによってシンプルな家ができあがるだけでなく・・・
生活やライフスタイルまでシンプルなものになる人がいるのです。
このように、「捨てる」という行為がとても意味があるという想いを伝えたくて・・・
記事のタイトルを【マイホーム成功の9割は「捨てる」ことで決まる!】といたしました。